保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告が、現地でも批判の矢面に立たされている。レバノンが「敵国」として入国を禁止しているイスラエルを2008年に訪問したためだ。有罪なら最長禁錮15年の刑にもなり、ゴーン被告が開いた記者会見では、レバノン人記者が厳しく追及する一幕もあった。両国の対立は、あの中東の有名な料理「フムス」にも及んでいる。
ゴーン被告が逃げ込んだレバノンは美食の国 背景には過酷な歴史も
特別背任などの罪で起訴、保釈中だったカルロス・ゴーン被告が逃亡した。ブラジルとフランス、レバノンの3カ国の国籍を持つ被告が最後に頼ったのは、中東の小国レバノン。そこは中東屈指の美食の国だ。世界を股に掛ける企業経営者として活躍し、最後は人脈とカネを使って逃走したとみられるゴーン被告は今頃、どんな料理を食べているのだろうか。